みつまた( 3 月中旬~ 4 月上旬)
3月中旬ごろから三つ又に分かれた枝先に黄色い花を咲かせます。その樹皮は和紙や紙幣の原料として用いられるそうです。紅葉館裏の送迎用駐車場の斜面に自生したものが数本あります。
ソメイヨシノとしだれ桜(3 月下旬~ 4 月上旬)
桜の咲く時期もよく問い合わせがありますが、年によって1週間位違う時もあります。近年早くなる傾向があり、4月までに咲き始めることが多いようです。
山吹( 4 月中旬~ 4 月下旬)
小学校の頃絵の具で山吹色というのがありましたが、なんとなく懐かしい感じのする花です。うちにあるのは、江戸城を築いた大田道灌の逸話に出てくる八重山吹で実がなりません。これも庭木ではなく紅葉館の入口看板横に自生しており、花が咲いていない時にはつまらない木ですが、黄色を濃くしたような鮮やかな色合いが好きで、もっと増やしたいなと思います。
霧島としゃくなげ(4 月中旬~5 月初旬)
桜の時期が終わると、つつじの季節となり、紅葉館の周りでは霧島と洋しゃくなげが毎年きれいに咲きます。あまり目立ちませんが、紅葉館前庭の右隅には2階までの高さのあるしゃくなげもあります。
紅葉館玄関( 4 月中旬~ 5 月中旬)
桜が散ると、しゃくなげ、牡丹、つつじ、霧島、さつき、くちなし等が次々と花開き、玄関の前は、華やかに賑やかになります。
もみじの花( 4 月中旬~ 5 月初旬)
もみじの新緑が濃くなってくると同時に、葉の下に隠れるようにして、もみじの花も紅く色づいてきました。
花の後には木によっては、ヘリコプターのプロペラのようなうっすらと紅い種がつきます。
もみじの種( 5 月中旬~ 6 月中旬)
もみじの花が終ると、次にはプロペラのような真っ赤な種がつきます。最初は頼りなかった葉もしっかりとしてきて色も濃くなります。緑と赤のコントラストがきれいですが、飛んだ先にはもみじの芽が出て、それを抜くのが結構大変です。
しゃが( 5 月中旬~ 5 月下旬)
清水山にはたくさん自生しており、ほんの一時アヤメのような白い花をつけます。これも入り口の坂道の足元に咲きます。
えびねらん( 5 月下旬~6 月上旬)
栽培が難しく植える場所を選びます。紅葉館裏送迎用駐車場の周りの紫陽花の根元に植えてあり、ひっそりと咲くため、あまり目立ちません。
雪ノ下の花( 5 月下旬~ 6 月中旬)
石垣などに咲く地味な花ですが、雪のような白い花の下で緑の葉を広げるから雪ノ下と言うそうです。私共の地方ではその葉をつぶして苦い汁を夜泣きする子供になめさせると夜泣が止むと言われており、結構効きました。また丸い葉をてんぷらにすることもあります。紅葉館入口の石垣一面に咲いています。
紫陽花( 6 月中旬~ 7 月初旬)
梅雨に入ると元気になる花が紫陽花です。株が大きくなるので庭の奥のほうとか山の斜面に植えることが多く、紅葉館でも送迎用駐車場の山側斜面を埋め尽くすように植えてあります。同じ品種でも場所によって花の色が変わるのは紫陽花の面白い所ではないでしょうか。酸性土壌では青色が強く、アルカリ性土壌では赤色が強くなるそうです。(ホントかな)また改良品種の隅田の花火、萼(がく)紫陽花なども所々あります。
蓮乗院の沙羅双樹(さらそうじゅ) (7 月上旬~ 7 月下旬)
夏椿ともいわれ、季節になると毎日可愛い白い五弁花をつけますが、平家物語に『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。』とあるように朝咲いた花は夕方には散ってしまいます。
蔬雲若 (そうにゃ) 池の睡蓮
7 月頃、三重の塔の下のそうにゃ池には水面いっぱいに睡蓮の葉が広がり、白い花が咲きます。しずけさの中、池に近づくと牛蛙がすごい音を立てて飛び込み、驚いて足をすべらせそうになりました。水面から立ち上がっているのはコウホネ(河骨)という水草で、丸くて黄色い花をつけます。
秋海棠(しゅうかいどう)( 8 月下旬~ 9 月下旬)
紅葉館入り口の坂には秋海棠が自生しており、夏の終わりには、足元を淡紅色の小さな花が飾ります。
キツネノカミソリ( 9月上旬~9月下旬)
紅葉館の正面向かいにある開山堂の斜面に咲きます。ヒガンバナ科の珍しい花で、葉の形が剃刀に似ていることから「狐」が使う「剃刀」との連想でこの名前だそうです。
秋の紅葉( 11 月初旬~ 11 月下旬)
よく電話で問い合わせがありますが、紅葉の期間は長く、上のほうから次第に下りて行きます。平均的には、11 月中頃から 12 月始め頃まで楽しめます。
晩秋の銀杏( 11 月下旬~ 12 月初旬)
紅葉館の左右に雄のいちょうと雌のいちょうの2本のいちょうがあり、雄の方が葉の量も多く、風が吹いて散りだすと紅葉館前の道が真っ黄色の絨毯のようになります。