中国観音霊場第 27 番札所、瑞塔山雲樹寺は、1322 年に孤峯覚明三光国師によって創建され、後醍醐、御村上天皇の勅願寺として、南朝の勤皇に尽くしました。以後盛衰があり、現在では臨済宗妙心寺派の古刹として往時の大伽藍の面影を残しています。
伯太川から堤を下ると松並木の参道が 300m 程一直線に続き、その中程に国指定重要文化財の四脚門 (大門) があり、雲樹寺開創当時のものといわれています。さらに参道を進み突き当たったころに昭和 59 年建立のちょっと変わった酒絶地蔵尊があります。
そこを左に直角に折れると、山門、仏殿、方丈と伽藍が一直線に並んでいます。五山十刹に多くみられる禅宗様式と呼ばれる構えで、清水寺などとは違う厳しさを感じる伽藍です。
山門をくぐり、仏殿でご本尊『拈華微笑仏』に手を合わせ、左に勅使門を眺めながら石段を登ると右手に庫裏、左手に方丈があります。拝観料 500 円を払い、方丈に入ると方丈裏には枯山水形式の禅宗庭園があり、つつじ・さつきの植え込みが見事です。寺宝も多く、1374 年に海中から引き上げて奉納されたという日本最古の朝鮮鐘等があります。
ちなみに雲樹寺は我が母校宇賀荘小学校の裏手にあり、ちょうど小学校を直角に囲むように参道及び伽藍があります。またその名は清水寺と共に校歌に歌われ親しまれています。(清水寺からは車で約 5 分位の距離です。)
お問い合わせは雲樹寺まで
TEL. 0854-22-2875