清水寺参道 (大門)
現在の清水寺の入り口です。右手に清流を見ながら、ゆるやかな石段 (約 108 段) を登ると、左上から恐い顔をした岩不動さんがにらんでいます。不動さんに手を合わせ、更に歩を進めて大門をくぐり境内へと向かいます。
清水寺根本堂 (国指定重要文化財)
室町初期の明徳 4 年 (1393) に建立され、戦国の兵火をまぬがれた唯一の建物で、平成 4 年 (1992) に 4 年 6 箇月をかけた全面解体修理が完了し、現在の姿となっています。
※清水寺境内参拝は無料です。
お問い合わせは清水寺寺務所 TEL. 0854-22-2151
三重の塔 (県指定重要文化財)
山陰唯一の総ケヤキ造りの木造多宝塔であり、地上から相輪までの高さは 33 メートルです。安政六年 (1859) の建立で、地方大工が三世代にわたって造り上げました。軒下には、細かな装飾が施され、また、登ることも許されています。
清水寺伽藍 (境内)
用命天皇 2 年 (587)、尊隆上人によって開かれたお寺で天台宗に属しています。盛時には僧坊 48 を数え、山陰随一の伽藍を誇っていました。しかし、尼子・毛利の戦火に会い、現存の根本堂を残して全焼し、その後松江藩の庇護のもと復興され、今日に至っ ています。
宝蔵 (宝物館)
清水寺は山陰でも有数の仏教美術の宝庫であり、この宝物館は杉井坊跡地に昭和 47 年に建てられました。中には当山のご本尊であった十一面観世音菩薩立像 (重文)、山陰の大仏とも呼ばれる阿弥陀如来坐像 (重文)、出雲地方では珍しい阿弥陀三尊座像 (重文)、全国でも珍しい芸能の秘神として信奉される摩多羅神像(またらしんぞう)の他、多くの寺宝が収められています。