月山富田城跡のご案内


本丸跡から望む二の丸跡と京羅木山

戦国時代の道が残っています

結構きつい登りです

月山登山口から御殿平を望む

花の壇から望む月山頂上


戦国時代の歴史に興味のある方にお勧めのスポットを紹介します。足立美術館から車で約 5 分の所に、往時は山陰山陽十一カ国を支配下に治めた尼子氏の居城・月山富田城跡があります。難攻不落の名城と云われ、1997 年の NHK 大河ドラマ「毛利元就」で脚光を浴び、発掘調査も進み、周辺整備もされました。お 勧めのコースは、先ず飯梨川沿いの「道の駅」横の歴史民族資料館をのぞきガイドのパンフレットをもらい、川沿いにしばらく歩くと巌倉寺 (いわくらでら) の 赤い山門が見えます。山門をくぐり石段を登り、時間がある方は巌倉寺にお参りされると良いでしょう。ここは歴代城主の祈願所とされ、後に出雲観音霊場十八番札所となります。本尊は木造聖観音立像、脇侍に帝釈天立像が安置してあり、国の重要文化財に指定してあります。

巌倉寺の参道に戻るとアスファルト道があり、(この道は大手門跡に通じています) 左手に千畳平の案内と石段が見えます。石段を登ったところが千畳平、ここを奥に進み少し登ると太鼓の壇で、ここには有名な尼子の武将『山中鹿介幸盛』の銅像があります。山中鹿介は尼子氏の衰退期に仕え、毛利方に降伏した後も尼子再興のため各地を転戦し孤軍奮闘の活躍をし、三日月に向かい「我に七難八苦を与え給え」と願った姿は有名です。

山中鹿介幸盛像に一礼し、左奥に進むと奥書院平で、その先の細い道を登ると花の壇という小高い広場に出ます。ここまで来ると月山が正面に見え侍所が復元され、大河ドラマの一場面に 出てきそうな雰囲気が漂います。花の壇を右下に下りしばらく歩くと山中御殿 (御殿平) へと続きます。山中御殿は殿様の居住地がおかれた富田城の最も重要な 部分でした。月山の中腹に位置し、菅谷口・塩谷口・大手口という城下からの主要通路の最終地点となります。つまりここで各方面からの登り口が合流する訳で す。『つわものどもが夢のあと』という感じで草の茂った広い敷地の所々に石垣がのぞき、その規模の大きさが想像されます。

山中御殿の右奥に本丸へ登る大きな石段があり、いよいよここから富田城本丸への登山が始まります。鬱蒼と茂った木々の中を七曲りと呼ばれる山道をくねくねと 登ります。これはきちんとした石段ではなくて自然石を並べたという感じの石段です。しばらく登ると本丸への最後の砦となる三の丸跡さらに二の丸跡がありま す。ここがほとんど月山の頂上で二の丸跡からの眺めはすばらしく、飯梨川河口の平野、尼子攻めの時毛利方が陣を張った京羅木山などが望まれます。最後の防 衛線という感じで掘り切りがあり、また一段下り登ると本丸跡へと続きます。山頂は標高 197m で、本丸跡には最奥に大国主の命が祀ってある神社がありま す。ここで二拝二拍手一拝。

帰りは山中御殿から正面の大手門跡を下り、つきあたりのアスファルト道を左に下ると最初の巌倉寺に出られます。(アスファルト道を右に行くと新宮谷の方に出てしまいます)

登山で汗をかいた後 5 分位車で走ると左手の奥に『広瀬温泉憩いの家』という温泉があり、主に地元の人が利用しておられますが、泉質は極めて良く大人 200 円・小人 100 円でゆったりとした気分になれます。温泉を除くと登山の所要時間は 1 時間 30 分から 2 時間もあれば十分でしょう。

自然の地形を利用しながら敵が攻め込みにくいように造ってありますから、マップを手に歩くと、オリエンテーリングみたいで楽しいですよ。ここで説明した他にもたくさんの道があり迷いそうになりますが、所々丁寧な説明と案内板が設置してあるので安心です。草むらの中を歩く部分や滑りやすい所もあるので、運動靴で晴れた日が良いと思います。